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ネズミ講とマルチ商法の相違点

ネズミ講(無限連鎖講)とは金銭の配当を目的として会員を募集する組織で、無限連鎖講の防止に関する法律によって全面的に禁止されています。
つまり、お金の配当を目的に会員を集め、リベートを段階的に支払う組織活動は違法となります。

一方、マルチ商法(ネットワーク・ビジネス)も新規会員を募集してリベートを支払う形をとっていますが、その目的は商品の販売にあります。
よって、マルチ商法は特定商取引法の連鎖販売取引の規制を受けますが、一定のルールを守って運営されているなら合法です。

マルチ商法の目的は、一般流通では入手困難な商品を口コミで売るところにあり、その流通経路を獲得するために会員募集をするわけです。
あくまで商品を売ることが主目的ですから、商品販売よりも新規会員獲得に重点を置くようなあり方は本末転倒と言えるでしょう。

ネズミ講とマルチ商法の違いを単純に言うと、ネズミ講は金銭の配当のみを目的とし、マルチ商法は商品の販売を目的とするところです。

マルチ商法でも、以下のような傾向があるものはネズミ講に近く、違法性が高いと言えるでしょう。

ネズミ講は違法ですから契約そのものが無効となります。
また、ネズミ講の主催者は刑事告訴の対象となります。

マルチ商法は、契約日もしくは商品受領日のどちらか遅い日から20日以内であれば、クーリングオフにより契約解除ができます。
また、20日を経過した場合でも、契約から1年以内で商品受領から90日以内であれば、一定の条件の下で中途解約が可能です。

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投稿者 : 2006年03月17日 15:45 [ 管理人編集 ]